パックマン


後手番最速の奇襲戦法です。
先手が誘いに乗ってくるならば奇襲に持ち込めるし、誘いに乗ってこなくても通常の将棋に戻せます（´ー`）優秀

＜後手の奇襲なので、図面を逆さにしています＞

　


初手から、

　▲７六歩　　 △４四歩

と進んで第１図。

開始２手目という超序盤に相手を煽ります（^^;）
ネット将棋ならクリックミスと思われるであろう一手です。

▲同角となれば奇襲スタートとなりますが、それ以外の手を指されても振り飛車だったり矢倉だったりに変化できるので安心です（´ー`）ぉ

第１図

第１図以下、

　▲同　角　　 △４二飛 　　▲５三角成 　△３四歩

と進んで第２図。

最後△３四歩では△４七飛成とすることもできます、その場合は力戦将棋へ。
本奇襲ではもっと奇襲らしく技を狙っていきます。

第２図では、先手は△９九角成を受けねばなりません。

第２図

第２図以下、

　▲８八銀　 　△４七飛成　 ▲６三馬 　　△７二銀
　▲３六馬　　 △５八歩

と進んで第３図。

▲８八銀は自然な受けですが、この場合は隙が生じます。
以下第３図まで進んでみるとなるほど５筋の歩が切れているのが後手に働いています。
第３図では序盤にもかかわらず先手の駒損が確定していますので、後手勝勢です。

第３図

　


戻って、第２図以下、

　▲４二馬　 　△同　銀　　 ▲８八銀 　　△９五角

と進んで第４図。

▲８八銀と受ける前に一旦後手の飛車を取ってしまうのが本筋。
第４図では最後の△９五角が妙手で、この反撃手があるためこの奇襲は存在すると言っても過言ではありません。先手は受けが悩ましいですね（´ー`）

第４図

第４図以下、

　▲７七飛　　 △３三桂　 　▲９六歩　　 △７七角成
　▲同　銀　　 △４五桂　 　▲４八銀　　 △７七角成

と進んで第５図。

先手は▲７七飛とでも打つしか受けがありません。
仮に▲７七桂とでも受けた場合、二枚換えから△９九角として三枚換え、そして馬を自陣に引き付けて闘えば駒得が活きる展開となって後手有望となります。

本譜、後手は左桂を活用して先手の飛車の横利きを消しにかかります。
最後の△７七角成が思い切った好手で、寄りとなります。

第５図

第５図以下、

　▲同　桂　 　△８九飛　 　▲７八角　　 △９九飛成

と進んで第６図。

なんといっても▲７八角と打たなければならないという点が大きいです。
第６図となった時点でも角の二枚換えとなっていますが、将来的に７八地点の角は剥がれるので実質銀得くらいの捌きと言えるでしょう（´ー`）

第６図

　

実は変化はまだまだ多いですが、どれも歩が切れていることを利用した変化となっています。
力将棋になりやすいので中終盤に自信のある方にオススメかも。

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