目くらまし


相手が純振り飛車党で、自分が先手を取ったときに使える奇襲戦法です。
条件さえ満たしていればほぼ１００％成功します（ぉ

奇襲というより小技って感じのする奇襲戦法です。
でもコレを喰らった相手はしばらく動揺するだろうから、使ってみる価値はあるかもしれません。

　


初手から、

　▲２六歩　　 △３四歩　 　▲２五歩　　 △３三角
　▲２六飛

と進んで第１図。

最後の飛車浮きは、通常ならありえない一手。それは、この一手が得となるような変化が対振り飛車・対居飛車ともに定跡形として存在しないからである。

第１図

第１図以下、

　△３二飛　 　▲７六歩　　 △４四歩 　　▲３六飛

と進んで第２図。

３四にある歩をタダ取りしようというのがこの奇襲の趣旨。
第２図では△２二角とする以外に安全な受けはないが・・・。

第２図

第２図以下、

　△２二角　 　▲４六飛　　 △４二飛　 　▲２六飛
　△３三角　 　▲３六飛

と進んで第３図。

一見無駄に飛車を左右に振ったが、第３図となればその効果が見て取れる。
第２図と比較すると・・・なんと後手の飛車の位置のみ変化している！！

奇襲というよりは大道芸みたいなモノですが、一歩タダ取りに成功（´ー`）

第３図

　

しかしこの奇襲、一歩得で優勢かというとそうでもない。
後手はこうなると一気に捌いてくるだろうから、相居玉の乱戦力戦となることは必至。

相手よりも棋力が上だという自信があるか、もしくは二次元人のように敗北を求める、そういった方にオススメ（^^;）

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